落書きを丸めて空に

若手サラリーマンのメモ

"弁護士になれば良かったのにー"

異動のシーズンがやってくる。

人間関係はゼロからのスタート。サラリーマンの宿命である。

どんなに嫌な上司でもどうせ長くて数年だろ、と思うと許せる。うそ。だいたい許せないのでそんな時は来世が蝉か何かだと思うことにする。

 

どこに住んでるの、出身は、土日は何をしているの、家族構成は、ほぼ固定された質疑応答を何度も繰り返す。帰国した羽生選手が呼ばれる番組で金太郎飴のように繰り返されるインタビューみたい、といったら彼に失礼だけれど。

まぁ、でもいきなり政治とか性癖の話をする訳にもいかないし、自然とアイデンティティに近づき過ぎず離れ過ぎずの落とし所になる。

 

そのうちの一つが"弁護士になれば良かったのにー"で、多分法学部卒あるあるだと思う。

なれましたよ、なれました。ならなかったんです、民間の方が楽しいと思ったから、と間違って返すと、キョトンとされる。

そらそーだ、弁護士になるルートも必要な努力の量や素質も、そしてそれが僕に備わっているのかいないのか知り得ないもの。

でも法学部を出て弁護士ではない人はすべからく挫折をしていると思っている人は意外に多いと社会に多い、と知りました。

 

腹を割って今後その人と付き合いたいと思えば真摯に説明するけど、だいたい流す。

挫折を知り辛酸舐めた若手のほうが、かわいーもの。